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カプコンカップ

こんにちは!ぽいんたーです。
今回は、アメリカ・カリフォルニア州で現地時間12/2~3に開催された、”CapcomCup 2016”のストリーミング中継観戦による大会レポートをお届けします。
『ストリートファイター』シリーズ最新作『ストリートファイターV』を用いた初のCapcomCupという記念すべき今大会。新たな時代の幕開けを告げるかのような、ドラマチックな試合が次々と繰り広げられました!
そんな歴史的大会を、PCモニター越しに延々眺めていた1ファン目線からお送りいたします。

“CapcomCup 2016”とは?[]

“Capcom Pro Tour 2016” について[]

2016/2/18に全世界同時発売されたシリーズ最新格闘ゲーム『ストリートファイターV』。
それから程なくして2/26に行われた、欧州・フランスの大規模格闘ゲーム大会 “Cannes Winter Clash”を開幕戦として、"Capcom Pro Tour 2016"(以下、”CPT2016”)の火蓋が切って落とされた。"CPT2016"とはその名の通り、販売元である”CAPCOM.USA”が主催する『ストリートファイターV』の世界大会ツアー。全世界70以上もの大会数で構成されるこの大会群で争われたのは、12月に行われる"Capcom Cup 2016"への出場権だ。
ツアーファイナルとなる同大会の賞金総額は 400,000ドル(日本円で約4500万円)オーバーという、格闘ゲーム大会史上類を見ない規模となった。
"Pro Tour"と冠してはいるものの、ツアー大会への参加資格はアマチュアの選手にも与えられており、全世界の『ストリートファイターV』プレイヤーが、年間通して熾烈な闘いを繰り広げてきた。


“CapcomCup 2016” について[]

アメリカ・カリフォルニア州にて、現地時間12/2~3の2日間にわけて"Capcom Cup 2016"が開催された。
2013年に初開催されたCapcomCupは今年4回目を迎え、ついにその戦場を長きに渡って愛されてきた『ストリートファイターIV』から、『ストリートファイターV』へ移すこととなった。
出場選手は総勢32名。前述の”CPT2016”において、出場権を獲得する方法は大きく分けて3つ。ひとつ目は”プレミア大会”と呼ばれる形式のトーナメント優勝者の計10名。ふたつ目は、グローバルポイントランキング(ツアー大会の上位者が与えられるポイントの世界ランキング)上位14名。3つ目は世界各地区(北米・中南米・欧州・アジア)の、ポイントランキング上位2名ずつ計8名。
ルールは1試合2ラウンド先取を1セットと数えた”3セット先取”の”ダブルイリミネーション”トーナメント。ダブルイリミネーションは日本ではあまり馴染みのない形式だが、言うなれば2ライフ制のトーナメント。勝者側トーナメントで一斉スタートした後、負けた選手から順次、敗者側トーナメントにまわり、敗者側トーナメントで2回目の敗北を喫した時点で大会敗退となる。最終的に勝者側のトーナメントを勝ち上がった選手と敗者側を勝ち上がった選手が決勝戦をし、勝者側の選手が敗者側に1勝するか、敗者側の選手が勝者側の選手に2連勝するかして優勝者が決まる。運の要素が絡む格闘ゲーム大会では、「実力差が出やすい」として採用されることが多い。


今大会に出場した日本人選手一覧[]

出場選手32名の内、日本人選手は12名と、実に3分の1以上を占める。12名全員が国内屈指の強豪プレイヤーであると同時に、世界最高峰の実力を持つプレイヤーであることは言うまでもない。
詳しくは、各プレイヤーのwikiページを参照されたし。
(敬称略、グローバルポイントランキング順)
ときど』『ふ〜ど』『MOV』『ウメハラ』『ももち』『ハイタニ』『えいた』『マゴ』『GO1』『かずのこ』『ゆかどん』『Sako


開幕、波乱のWinners1回戦[]

ほぼ定刻通りに開始されたWinnersトーナメント1回戦。ドローは開催数日前から発表されていたため、当たり前ではあるが、全試合中でこの1回戦のみが対戦相手の確定している試合だった。そのため各出場者たちは、対戦相手の戦略を想定し、相手キャラの対策を煮詰める「宿題力」を発揮した試合を次々に繰り広げていくという、開幕早々濃密な時間帯となった。
蓋を開けてみれば、日本勢・海外勢問わず優勝候補が次々と陥落する荒れ模様となったこのWinners1回戦の試合を、いくつかピックアップしていきたい。


第1試合 Infiltration(韓国) 2-3 Humanbomb(香港)
開幕試合では、CPT2016開幕直近のプレミア大会を2連覇し、7月に行われた世界最大の格闘ゲーム大会「EVO2016」優勝者となったことからも優勝最有力候補と目されていた韓国のプロ、Infiltration選手がまさかの1回戦負けで全世界が震撼。対戦相手のHumanbomb選手は、もともと出場権を得ていた選手がビザの関係で欠場になったことで繰り上げ出場のチャンスを掴んだ香港の強豪。Humanbomb選手の使用キャラは春麗で、必殺技の空中百裂脚を、ジャンプの昇り際と、ジャンプの降り際という異なるタイミングで使い分け、それらを効果的に織り交ぜることでInfiltration選手のリズムを崩すことに成功した。

Infil vs humanbomb in cc2016

[1]


第2試合 マゴ(かりん)2-3 Luffy(フランス)
今シーズン最後のプレミア大会であったCPT AsiaFinalsを優勝し最も勢いのある日本人選手として注目されていたマゴ選手だったが、フランスのLuffy選手が使用するミカとの接戦を落としてしまう。前作『ウルIV』でも苦しめられてきた相手だっただけに、またしても悔しい敗北となった。


第4試合 ウメハラ(日本)2-3 K-Brad(アメリカ)
"The Beast"との異名で親しまれ、世界中で知られるウメハラ選手にも1回戦で土がついてしまう。対戦相手はアメリカのプロ、K-Brad選手のキャミィ。序盤、完璧な昇竜拳対空を見せ2-0とリードするも、試合の中で徐々に調子を上げたK-Brad選手が近距離戦で投げ抜け潰しの打撃を噛み合わせ始め、結果的に逆転勝利の形となった。


第9試合 ときど(日本) 1-3 DR Ray(ドミニカ共和国)
日本人ではポイントランキングトップで、シーズン中盤のプレミア大会決勝ではInfiltration選手を破り優勝するなど、日本人最強との呼び声も高かったときど選手もここで一度沈む。ドミニカ共和国のDR Ray選手が使うバルログは、攻めこみたくなるポイントに牽制技を散らして相手にペースを握らせない、珍しい型の使い手だった。日本勢大本命のときど選手だったが、思わぬ苦戦を強いられた。


大波乱をよそ目に、日本勢としてWinners1回戦を順当に勝ち上がったのはMOV選手、ももち選手 、Sako選手 、ハイタニ選手 、ふ〜ど選手 、かずのこ選手 、ゆかどん選手。 海外勢ではアメリカの新星・NuckleDu選手、同じくアメリカの古豪・Ricki Ortiz選手、シンガポールの天才・Xian選手、中国の怪物・Xiao Hai選手ら強豪選手が安定感を見せ、初戦を突破した。


Losersたちのドラマ、Losers1回戦[]

Winners1回戦の全組み合わせが終わると、数分のインターバルをはさんですぐさまLosersトーナメント1回戦が開始された。
大会1日目は、勝者側トーナメントと敗者側トーナメントを交互に消化していき、大会2日目に残ることができるTop8の選手まで絞り込むという進行だ。
当然Losers1回戦では、先程行われたWinners1回戦の敗者同士が闘うことになる。つまり、このLosers1回戦の敗者は大会を最速で敗退するものを決める闘いでもあり、その行方を全世界のファンが固唾を飲んで見守った。


第1試合 Infiltration(韓国)2-3 マゴ(かりん)
序盤を完璧な試合運びで進めたマゴ選手のかりんが2-0と先行するも、対応が追いついたInfiltration選手が2-2に戻し、カウントはフルセット&フルラウンド。するとマゴ選手のかりんが、VリバーサルからInfiltration選手のナッシュを画面端へ追い込んで投げ3連発!しゃがみ中パンチを挟んで4発目の投げを決め、続く起き攻めを通してスタンに持ち込んだのが決まり手となり、優勝候補相手に大勝。これによって"Capcom Cup 2016"最初の敗退者は、優勝に最も近い男とされたInfiltration選手に決まってしまった。

Infil vs mago in cc2016

[2]


その他の試合では、ときど選手が同じ日本人選手のえいた選手の完璧な対策の前に0-3をつけられトーナメントから敗退。アメリカのレジェンドプレイヤー、Justin Wong選手もFilipino Champ選手を相手に接戦を粘り負けるなど、ビックネームの敗退が相次いだ。


Winnersトーナメントベスト4(全体ベスト8)まで[]

この後も勝者側、敗者側と、試合は交互に続くのだが、ここからはWinners2回戦~Winnersベスト4(全体ベスト8)まで勝ち進んだ、つまり大会2日目に勝ち残った選手たちの軌跡を一挙に振り返っていく。

MOV選手(日本)
日本人一番槍として快進撃を見せたのは、何と言ってもMOV選手。大会であっても高度な連携を難なく決め、得意な組み合わせと語るK-Brad選手のキャミィやLuffy選手のミカを圧倒しベスト8一番乗りを決めた。

Mov introduction

“別ゲー”である大門五郎のポーズでプレイヤー紹介に映るMOV選手。

[3]


NuckleDu選手(アメリカ)
アメリカの若干20歳、期待の新星NuckleDu選手は組み合わせによって使用キャラをガイル、ミカと巧みに使い分けることで、シンガポールのレアキャラ使い「天才」Xian選手と、中国最強の「怪物」Xiao Hai選手に完勝しベスト8入り。

Ricki Ortiz選手(アメリカ) 同じくアメリカで往年のレジェンド級プレイヤーRicki Ortiz選手も、ゆかどん選手・GO1選手ら日本人選手との接戦を、しっかり勝ちきる貫禄の勝負強さを見せてベスト8に残る。

ハイタニ選手(日本)
Winners側で大会2日目に残る最後の椅子を掴んだのは、日本のハイタニ選手。同じく日本人のSako選手、かずのこ選手らとの死闘を制して勝ち残った。


Losersトーナメントベスト4(全体ベスト8)まで[]

Losersトーナメントに落ちてしまった選手たちも無論誰一人として諦めることなど無く、2日目に勝ち残るための背水の闘いに身を投じた。ひりつくような緊張感の中、次々とWinnersトーナメントを脱落した猛者たちも合流し、トーナメントはより一層熾烈を極めた。

ふ~ど選手(日本)
そんな後が無い闘いを最初に勝ち抜いたのは、Winnersでかずのこ選手に敗北した後、再浮上した日本・ふ〜ど選手。大勝を上げた直後のマゴ選手と、古くから日本の東西を分ける両雄の言わば聖戦、「ウメサコ」戦に勝利したウメハラ選手、それに加えてNuckleDu選手に敗北してあと一歩のところでベスト8入りを逃した中国・Xiao Hai選手に勝利した末のベスト8入りとなった。いかにLosersトーナメントを勝ち上がることの厳しいかが、その道程から伺える。

ゆかどん選手(日本)
次いで2日目に望みを繋いだのは日本・ゆかどん選手。あまり対戦経験のない海外勢との死闘を、持ち前のキャラ対策完成度と状況判断精度で勝ちきることに成功。

かずのこ選手(日本)
3人目は日本・かずのこ選手。Winnersベスト16でハイタニ選手に敗れ、惜しくもベスト8入りを逃した後のLosersでの試合だったが、シンガポールのXian選手を得意の近距離戦で攻め勝った。

GO1選手(日本)
1日目最終試合、滑り込みでベスト8に名を連ねたのは日本・GO1選手。途中ミスもあったが大事な所でしっかりコンボを完走する圧巻のプレイで、最後の切符を掴み取った。

Go1 cc2016

ガッツポーズのGO1選手。

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1日目閉幕、2日目を前にして[]

ベスト8選手おさらい[]

こうして、世界最高峰の闘いの1日目が幕を閉じ、ベスト8に残った以下の選手で2日目、『ストV初代世界王者』の座が争われることとなった。

[Winners]

[Losers]

2日目を控えた選手たちのTweet[]

TwitterのTLではこんな一幕も。ヒールキャラが定着しているNuckleDu選手はおちゃめな一面を覗かせた。

Mov&nuckledu tweet

[5]


2日目開幕、明暗分かれる日米[]

CapcomCap 2016、大会2日目はアナハイム・コンベンションセンターで行われるプレイステーションの大型イベント『PlayStation Experience2016』内に会場を移す。やがて会場MC、MikeRoss氏のステージ進行で最終日が開幕した。

Go1tweeted cc2016day2

2日目の会場。GO1選手のTweetより。


2日目に残った8名中6名は日本勢となった。この時点では日本で観戦するファンの多くは、この6名の内の誰かしらが優勝するものだと信じて疑わなかったことだろう。かくいう筆者もその一人だ。

Winners準決勝[]

第1試合 MOV(日本) 1-3 NuckleDu(アメリカ)
攻めにまわった時の思い切りの良さが持ち味のNuckleDu選手。MOV選手の春麗に対して出したのはガイルだったが、チャンスと見るや一気に攻め立てるプレイで試合を掌握する。起き攻めの攻防も読み勝ち、MOV選手に対して常にプレッシャーを与え続けたことで勝利を手繰り寄せた。こうしてWinners決勝に駒を進める。

第2試合 Ricki Ortiz(アメリカ) 3-2 ハイタニ(日本)
春麗VSネカリという、攻めの強いキャラクター同士のマッチアップとなった第2試合。序盤波に乗ったRicki Ortiz選手が一気に2セット先取。勝利にリーチをかけられ追い詰められるが、それでも冷静さを失わなかったハイタニ選手が流れを取り戻し、2本取り返して勝負は最終セットへ。ハイタニ選手がこのまま一気にいくかと思われたが、ハイタニ選手が打って出た前ステップをことごとく潰して、逆にリターンへと変えていったRicki Ortiz選手がWinners決勝に進出した。

ここでWinnersに残っていた日本勢が両名ともLosersに落ちてしまう。Winners決勝はアメリカ人対決となり、同時にアメリカ勢の2位以内が確定。会場は早くも「U・S・A」コールに包まれた。

Losersベスト8~Losers準決勝まで[]

続いて行われたLoosersベスト8の対戦結果は以下の通り。

  • ふ~ど(日本)3-0 ゆかどん(日本)
  • かずのこ(日本) 3-2 GO1(日本)

ゆかどん選手、GO1選手は惜しくもここで敗退。最終順位を7位タイに確定させた。

Losers準々決勝[]

第1試合 ハイタニ(日本)3-0 ふ~ど(日本)
Ricki Ortiz選手にあと一歩及ばずルーザーズに落ちたハイタニ選手を待ち受けるのは、ふ〜ど選手。しかし、ふ~ど選手のミカの爆発力を封じ込める立ち回りでハイタニ選手が圧倒し勝利を収める。

第2試合 MOV(日本) 2-3 かずのこ(日本)
続く2試合目では直前の試合で苦しい敗北を喫したMOV選手と、接戦を勝ちきったかずのこ選手が激突。かずのこ選手の図々しさすら漂う攻めが機能し、またも押し負ける形になったMOV選手は、試合終了後の表情に悔しさを滲ませた。

Mov vs kazunoko cc2016

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Losers準決勝[]

ハイタニ(日本)0-3 かずのこ(日本)
序盤、緊張からかハイタニ選手の対空が出ていないと見るや、一気に攻め立て2セット先取したかずのこ選手。「前日の試合でデータは取れた」と言わんばかりに、最後は完全に読みきったEXアローでハイタニ選手のネカリをスタンさせ、完勝。
前年度CapcomCup覇者が、今年も日本人最高順位に残った。

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Winners決勝[]

NuckleDu選手(アメリカ) 3-0 Ricki Ortiz選手(アメリカ)
Winners決勝は、NuckleDu選手対Ricki Ortiz選手というアメリカ勢対決となった。 反応の速さと対応力に長ける名プレイヤー、Ricki Ortiz選手に対し若さ溢れる攻めと大舞台でも物怖じしない胆力で襲いかかるNuckleDu選手。
春麗のVリバーサルにミカのクリティカルアーツをあわせる離れ業をやってのけるなど、勢いのままに勝利を手にし、グランドファイナルWinners側の椅子を埋めた。

Losers決勝[]

Ricki Ortiz(アメリカ)3-0 かずのこ(日本)
ここを勝てば連覇も見えるというかずのこ選手だったが、Ricki Ortiz選手はこの時既にグランドファイナルで待つNuckleDu選手の打倒に焦点を絞っていだろうか。
鬼気迫るガン攻めを貫くRicki Ortiz選手に面食らう、かずのこ選手。ホームの追い風もうけてか、かずのこ選手お得意の近距離での攻めを封じる形に。
結局ここにきて相手に1セットも与えずに、グランドファイナルへLosers側で進出。NuckleDu選手へのリベンジマッチへ挑む。

Cc2016 commentators

グランドファイナルを前に期待が高まる実況解説陣。

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Grand Finals ~新星VS伝説~[]

2013年から続く”CapcomCup”。『ストリートファイター』シリーズのファイナリストはこれまで常に日本人が席巻してきた。しかし、『ストリートファイターV』に切り替わって初の2016年大会におけるグランドファイナルは、その歴史の”リセット”を物語るかのごとく、アメリカ勢対決となった。
この最終試合、奇しくもアメリカの誇るスーパールーキーVSレジェンドというマッチアップに会場の盛り上がりは最高潮。

1セット目
NuckleDu選手は画面端に追い込みながらも要所で攻めの手を緩め、巧みにRicki Ortiz選手の切り返し技となるEXスピニングバードを躱して流れるように勝利。

2セット目
先の攻防でRicki Ortiz選手が心理的にEXスピニングバードを打ちにくくなったと思われた続く2セット目では、画面端でのセットプレイで裏周りを選択したNuckleDu選手に対してEXスピニングバードをヒットさせる。その後の割り込みでぶっぱなしたミカのCAも冷静に返し、セットカウントを1-1に戻す熱い展開に。

3セット目
これを取ったほうが王座にリーチという重要な局面で、NuckleDu選手のミカのVトリガー”上からナデシコ”が効果的に機能しセットを取得。

4セット目
追い詰められたRicki Ortiz選手はNuckleDu選手の猛攻を捌き反撃のタイミングを伺うが、的確な状況判断から柔軟にセットプレイへと持ち込まれダメージを稼がれてしまう。最後は前ステップからミカのEXレインボータイフーンが炸裂。NuckleDu選手が、文句なしの優勝を決めた。

NuckleDu(アメリカ) 3-1 Ricki Ortiz(アメリカ)

Cc2016 finals
After finals cc2016

試合終了後、ハグでお互いの健闘を称える両者。

Cc2016 winner

感極まるNuckleDu選手。

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閉会式[]

グランドファイナル後の閉会式ではストリートファイターシリーズの統括プロデューサー、小野義徳氏が登壇し優勝トロフィーのプレゼンターを務めた。

Cc2016 Awards


そのまま同氏が閉会のコメントを務め、恒例の昇竜拳タイムを挟んだ後『Marvel vs. Capcom ∞』のPVを上映。アメリカで絶大な人気を誇る「マブカプ」シリーズの最新作発表に、舞台袖に去っていく最後の最後まで「Thank you!!」の声が投げかけられていた。

Mvc infinite 1st preview

[10]


こうしてCapcomCup 2016は、アメリカ勢の飛躍と、更なる格闘ゲームシーンの盛り上がりを予感させる歓喜とともに2日間の、そして1年間の幕を閉じた。

まとめ[]

まずもって、発売1年に満たないゲームでここまで洗練された試合を観戦できる時代に生まれたことを感謝したいと思ってしまうほどに、トッププレイヤーたちの試合内容は圧巻の仕上がりだった。
ゲーム的な細かい点に言及するのであれば、今大会から全試合3セット先取になったことによる影響はとても大きかったのだと、トーナメント結果を改めて見返して感じる。全体の半分以上の試合がフルセットまで及んだのではないかと錯覚するほどに接戦に持ち込まれる試合が多く、見ごたえがあった。「IV」から「V」になり、ゲームスピードの上昇やワンコンボの与ダメージが増大したことで、1試合にかかる時間が短くなったと言われているのにも関わらず、限られた時間の中で対戦相手を的確に分析し、対応に及んで巻き返すような試合が多く見られたことに、トッププレイヤーたちの底知れぬ可能性を感させられた。

また、大会終了後にこんなツイートを見かけた。

Nuckledu episode


  今大会、解説を務めたJames Chen氏の配信中に語られたエピソードで、NuckleDu選手本人も、自身のツイートで触れている。( http://www.twitlonger.com/show/n_1soeku2
優勝直後のNuckleDu選手の感極まった様子に、そんな過去の出来事への思いがこめられていたとして、もしくはその時一切そんな過去を思い返すこともないほどの歓喜に打ち震えていたとして、優勝トロフィーを掲げていたその20歳の青年があれだけ堂々と、晴れやかで穏やかな笑みを浮かべていたという事実が、全てだと思えた。
ほとんどの人にとって娯楽であり、もともと娯楽として生み出されたのがゲームである。ゲームを競技として見ることに違和感や抵抗感を抱く人がいるのも当然だ。楽しみ方は人それぞれであっていいのが、ゲームの良いところである。しかし、だからこそ、それに対する取り組み方次第で、またそれを取り巻く人々の魅せ方次第で、1人の若者と全世界の愛好家に、夢と希望を与え得る物にもなるのだと再認識させられた。e-Sports、いいじゃない。
2017年、シーズン2として再調整・新キャラ追加を経て更なる進化を遂げる『ストリートファイターV』シーンからは、今後も目が離せなさそうだ。

Cc2016 results

引用元[]

  1. https://www.twitch.tv/twitchjp よりスクリーンショットを取得。
  2. https://www.twitch.tv/twitchjp よりスクリーンショットを取得。
  3. https://www.twitch.tv/twitchjp よりスクリーンショットを取得。
  4. https://twitter.com/Furious_blog/status/804959483378008064 より画像引用。
  5. https://twitter.com/FightingGameESL/status/805243373896351744 より画像引用
  6. http://www.nicovideo.jp/watch/sm30164629 よりスクリーンショットを取得
  7. http://www.nicovideo.jp/watch/sm30164825 よりスクリーンショットを取得
  8. http://www.capcom.co.jp/cptv/ よりスクリーンショットを取得
  9. http://www.nicovideo.jp/watch/sm30164999 よりスクリーンショットを取得
  10. http://www.nicovideo.jp/watch/sm30165088 よりスクリーンショットを取得
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